糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気なのですが、実は低血糖によって昏睡状態になる人もいます。そこまでいかなくとも、手の震えや動悸、めまいといった症状を覚える人は意外と多いのです。
血糖値の高さが問題であるはずなのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
その原因は主にインスリンなどの薬にあります。
インスリンは高血糖による様々な危険な症状を防いでくれる頼りになる薬ですが、その服用方法を間違った時には逆に血糖値が下がり過ぎてしまうのです。
たとえば、飲み忘れた薬を後から2回分いっぺんに服用したり、指示されたインスリンの量を間違えて多く飲んでしまったりすると、この低血糖の症状が起こります。
また、激しい運動をした後などは血糖値が下がっているので、その時に血糖値を下げる薬を飲んだりしたときにもこの症状が起こります。
下痢や嘔吐をした時にも注意が必要です。この時にも血糖値が下がっているので、さらにインスリンなどを服用すると低血糖になってしまいます。