(前回記事:低血糖昏睡と糖尿病性昏睡の見分け方は?)
低血糖昏睡や糖尿病性昏睡の見分け方について前回のエントリーで紹介しました。今回はその対処法について説明します。
まず一番大事なのは昏睡状態になった場合はすみやかに医者や救急車を呼ぶことでしょう。患者の意識がなくなっているなら、速やかに専門家に任せるべきです。
また、医師などに連絡が取れたら、応急処置などもその指示に従うべきでしょう。
しかし、容易に連絡できない状況だったり、一刻も早い対処が必要な状況はあると思います。そういう緊急時のための対処法を書いておきます。
基本は「低血糖が原因ならアメやチョコレート、ジュースなどで糖分を摂らせる」ことです。特にブドウ糖は液体の方が急速に血糖値をあげるので、スポーツ飲料があればベストです。
意識がなくて飲めない場合には、砂糖やブドウ糖などを唇と歯茎の間に塗りつけることも有効です。
人によっては、医師から低血糖昏睡時に飲むための血糖値を上げる薬をもらっている人もいます。その場合には、その薬を飲ませるべきでしょう。
ところが糖尿病性昏睡の場合には、そういう素人でも簡単にできる応急処置がないようです。
ただし、こちらは喉の渇き、多尿、吐き気といった前兆があるようなので、その時点でインスリンの飲み忘れなどを思い出せば昏睡状態になる前に対処できます。
やはり糖尿病性昏睡は(低血糖昏睡もですが)、基本的に予防するものだと考えるべきです。
そもそも意識を失うほどの低血糖昏睡や糖尿病性昏睡は、インスリンや内服薬の服用を医師の指示通りに行なっていれば中々起こらないように思います(よほど血糖値が高ければ別でしょうけど)。
結局、一番重要なのは服用する薬を指示通りに飲むこと。これに尽きると思います。
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