糖尿病患者の中には、病気になってから間食がしたくてたまらなくなったという人も大勢いるようです。私の父親は完全にこのタイプで、昔は間食をあまりしなかったのですが、最近はおやつが食べたいとばかりこぼしています。
あるアンケートによると、医師から食事制限を課されているにもかかわらず間食してしまっている糖尿病患者は67%にものぼるそうで、さらに3割以上の患者はほぼ毎日食べているのだそうです。
自分の命を削ってまで間食するとなると、その衝動はよほど強いのでしょうね。
とはいえこの現状はあまりに危険だと思います。
間食をするにしてもせめて基本的な知識を身につけておかなければ、本当に命に関わります。
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カロリーオフよりも糖質ゼロを!
糖尿病患者がおやつを食べるときの注意点として、まず知っておかなければならないのが、カロリー制限自体よりも重要なものがあるということです。
これは糖質制限食による食事療法を実践している人ならよくご存知だと思いますし、私の父親も糖質制限食を実践しているので、このブログでも何度か書いてきました。
糖尿病患者の血糖値の上昇に直接関わってくるのは、主に炭水化物などの糖質の摂取量です。したがって、ただのカロリーオフ食品ではなく、糖質ゼロのものでなければ意味がないのです。
この点を勘違いしている人がまだまだいますので、注意してください。
糖尿病患者が食べていい食品の具体例
さて、現実的に市販のスイーツなどは糖質が大量に含まれています。そのため、糖質があまり含まれていない食品を厳選する必要があります。
最近ではたとえば、「エコール・クリオロ」というところが低糖質のケーキやスイーツを開発して販売しています。糖尿病専門医が監修しているスイーツもあって、糖質制限食を実践している人にはうってつけです。
(参考記事:糖尿病患者でも食べられる低糖質の生チョコレートとは?)
他にも糖質オフのスイーツを多数扱っている「低糖工房」というショップもあります。こちらはチョコレートの他にクッキーなどもあって、糖尿病患者の強い味方です。
他にも低糖質のスイーツを探せば、比較的簡単に見つけることができます。
また、間食としてなら必ずしも甘くなくてもいいはずでしょう。そこで糖質の量が少ないナッツ類を食べるという選択肢もあります。ちなみに父も私もナッツが好きなので、アーモンドやカシューナッツ、くるみは我が家に常備されています。父の間食の定番はこのアーモンドです。
(ただし、カシューナッツは糖質量が比較的多いので、1回に2粒程度しか食べません)
少量なら果物も良い
どうしてもスーパーなどで手軽に買える物が良いという人には、熟した果物もおすすめできます。果物にもたしかに糖質が含まれていますが、果物に含まれている果糖はブドウ糖に変わりにくいため、実は炭水化物とは違って糖質がそのまま吸収されるわけではないのです。
したがって、果物ならば他のスイーツよりは食べて良いということになります。
もちろん果物が比較的マシだからといって無計画に大量に食べていいわけではありません。果糖は砂糖の半分程度の血糖値上昇を引き起こします。
つまり、沢山食べると危険なことに変わりはありません。きちんと自分で加減をするなり担当の医師に相談するなりして、適切な間食計画を立ててください。
まとめ
糖尿病患者にとって重要なのは食品に含まれる糖質の量です。
間食には低糖質や糖質ゼロなどの、糖質があまり含まれていない食品を選びましょう。
オススメはエリスリトールを用いた低糖質スイーツです。糖質ゼロや低糖質のスイーツはネットで簡単に購入できます。
アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類を少量食べるのもおすすめです。
通販が嫌だという人は、果物が比較的マシです。ただし、糖質は含まれているので、食べる量は適度に調整しましょう。
こうした点を守って、上手に糖尿病と付き合って行きましょう。
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