妊娠糖尿病とは? その原因は?

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妊娠糖尿病は、妊娠中のみ血糖値が異常となる症状のことをいいます。

重要なのが「妊娠中のみ」というところで、妊娠前から糖尿病と診断されている人は含まれません(「糖尿病合併妊娠」と呼ばれます)し、妊娠中であっても通常の「明らかな2型糖尿病」と診断された人はこれに含まれまれん。

このように区別するのは、妊娠糖尿病が、運動不足など生活習慣が原因である2型糖尿病(普通に糖尿病と呼ばれるもの)とは別のメカニズムによって起こるからです。

一般的に妊婦の体内ではhPLやエストロゲン、プロゲステロンといったホルモンが増加します。しかしこのホルモンはインスリン抵抗性を増大してしまうのです。

インスリン抵抗性とは、要するにインスリンの効き目の悪さです。

インスリンは血糖値をコントロールするホルモンですから、その効き目が悪くなるということは血糖値が上昇し、高血糖状態になりやすくなるということです。

このように妊娠糖尿病は、妊娠中のホルモンバランスによって起こりやすくなる病気なので、妊婦の生活習慣に問題がなくても発症することがあります。

実は妊婦の7~9%がこれに該当すると言われており、割とありふれた病気だとも言えます。

しかしこれを放置すると母子ともに重大な問題につながりかねません。

そこで早期の診断と血糖値のコントロールが重要になります。