糖尿病食は健康食

食事療法

「糖尿病食は健康食」という言葉があります。糖尿病患者とその家族用に配布されていたプリントにこの言葉が書かれていました。いくつかの関連書籍を読みましたが、どうやらこの言葉は事実のようです。

しばしば誤解されているようですが、糖尿病患者には原則として「食べてはいけない食物」というものがありません。

もちろん、摂取カロリーの制限や、合併症の予防のために、食べ過ぎに気をつけるべき食物というものは存在します。また、個々人の症状によっては、一切食べられないようなものも出てくるでしょう。しかし、原則的に、患者は健康な人と同じ種類のものを食べても良いのです。

これは、言い換えれば、少々食材の分量などを工夫することで、患者であっても食事の楽しみを見出すことができるということです。さすがに食道楽などはカロリーや糖質的に難しいかもしれませんが、糖尿病だからという理由で食事の楽しみをすべて奪われるわけではないということは覚えて置いて損はありません。

さて、冒頭の言葉ですが、糖尿病食は摂取カロリーや糖質を制限し、適切に栄養素を配分し、特定の部位に過度の負担がかからないように食事内容を調整したものです。これは患者だけでなく、健康な人にとっても非常に役立つ内容なのは明らかですよね。

病院から配布されたプリントには、こう書かれていました。「病気を治すには、ご家族の協力が必要です。ご家族みんなで健康的な食生活を実践してみてはいかがでしょうか。」

私はこの言葉に賛成です。どうせ病人食を作るのであれば、一人分だろうと家族分だろうと変わりません。ならば、みんなで健康な食生活を送ったほうがいいのは明らかではないでしょうか。

追記

その後私は「糖質制限食」の威力を知りました。私の父は現在もその方法を実践中で、血糖値をうまくコントロールできています。

糖質制限食については以下の関連記事をご覧ください。

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