糖尿病には一部の果物が有効だという研究結果が出ており、以前このブログでも紹介したことがあります。
しかしその果物の摂り方によっては、逆に糖尿病のリスクを上昇させてしまうという衝撃的な結果が報告されています。
具体的にはフルーツジュースを1日1杯以上飲むことが発症リスクを21%も上げたということです。
その理由は、ジュースが体内に吸収される方法にあるようです。一般的に液体は固体よりも素早く吸収されます。そのため同じ量のフルーツを食べるとしても、ジュースで飲んだほうがより急激に血糖値を上昇させるのです。
余談ですが、低血糖による発作が出た時にジュースを飲ませると良いというのは、まさにこれが原因です。
(参考記事:低血糖昏睡や糖尿病性昏睡の対処法は?)
ただし、一口にフルーツジュースと言っても、市販されたものなのか自分で作ったものなのか、あるいは加糖処理されているものか否か等によって成分に大きな違いがあります。そしてこの調査結果はそのようなデータまで取っていないのです。
余計な処理をしていない生ジュースであっても糖尿病のリスクを上げるのかどうかについては、まだはっきりとは言えないように思われます。
とはいえ、上述のように液体のほうが血糖値を上げやすいのは事実なので、できるだけジュースは避けた方がいいと思います。