糖尿病の治療法としては、主に3種類の方法があります。それは、食事療法と運動療法、そして薬物療法です。これらの方法によって血糖値をコントロールすることが糖尿病治療の基本となります。
中でも、食事療法と運動療法による血糖値コントロールは非常に重要です。なぜなら、これらの方法によるコントロールは人間が本来備えている自然な回復力によるものなので、副作用の心配が低いからです。
父も、基本的には食事療法と運動療法による治療を試みています。薬物療法に関しては、今のところは少量の経口血糖降下薬のみ服用しています。いわゆる飲み薬ですが、まだ初期段階のため、さほど量は多くないとのことです。
今のところは、これらの血糖値コントロールを目的とした治療だけを行っていますが、症状が進行した場合には、さらなる治療が必要になることもあります。それは、合併症に対するものです。
糖尿病の合併症ほど患者に恐れられているものはありません。この病気は血液に異常をきたす類のものであるため、全身に張り巡らされた血管や各種臓器など、文字通り全身に悪影響をもたらす可能性があるのです。
具体的には、目の病気や視力低下、失明といったことが考えられます。また、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まることが知られています。さらに、足先など末端が壊死する場合すらあるのです。
合併症を克服するのは並大抵の努力ではできないと思われます。だからこそ、症状が軽いうちに状態を安定させ、病気の悪化を防ぐ各種療法が重要になってくるのです。