糖尿病の検査などでよく目にする項目の一つにグリコアルブミン(GA)値があります。
これは糖化アルブミンなどとも呼ばれ、体内のいたるところに存在するタンパク質の一種であるアルブミンが糖化したものです。
血糖値が高くなるとそれに比例して糖化されるアルブミンの量が増えるので、グリコアルブミン(GA)の数値によって血糖値の状態を知ることができます。
これだけならヘモグロビンA1cと同じような指標ですが、グリコアルブミンの数値は直近2週間前からの血糖値の平均を知ることができます。
ヘモグロビンA1cは直近1~2ヶ月の平均を知るための指標なので、グリコアルブミンの方がより最近の状態がわかるのです。
これはより短いスパンでの平均値ですから、糖尿病治療のために食事療法や運動療法を行っている人にとって、治療の効果がすぐに目に見えて現れるのでとても有益です。
ただしグリコアルブミンの数値は糖尿病の診断基準には含まれていないので、場合によってはGA値が良くても糖尿病と診断されることがありえる点注意が必要です。
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