糖質制限食や低糖質ダイエットを実践している人の中にも、糖質と炭水化物の違いをあまり理解していない人がいます。しかし、両者の区別はとても重要なので、しっかり理解しておく必要があります。
炭水化物と糖質の違い
炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせたものです。少なくとも日本の栄養表示ではそうなっています。
つまり炭水化物は、血糖値を上げる糖質だけではなく、特に血糖値を上げない食物繊維も含めて表示されているのです。
ですから、血糖値を気にする人が見るべきなのは、炭水化物の量だけではありません。食物繊維の量も樹にする必要があります。
炭水化物から食物繊維を引く
このことがわかっていれば、糖質制限食や低炭水化物ダイエットは格段に楽になります。
たとえば、コンビニ弁当や惣菜を購入するときに「炭水化物」と「食物繊維」の表示があれば、そこから問題となる糖質量を算出することができます。
つまり、
糖質=炭水化物-食物繊維
この公式に当てはめて、糖質量が少なければ炭水化物量が多くても食べて良いことになるのです。
「低炭水化物ダイエット」の嘘?
世間一般で「低炭水化物ダイエット」と呼ばれているものは、実のところ不正確な表現であることもこの説明でわかると思います。
低炭水化物ダイエットを素直に解釈すれば、食物繊維までとってはいけないことになるでしょう。
しかしよく考えてみると、低炭水化物ダイエットの趣旨は、「ブドウ糖は脂肪に変換されるから、できるだけ減らそう」というものでした。
そして、インスリンの効果で脂肪として蓄積され体重を増やすのは「糖質」です。
つまり、「食物繊維」は摂取して良いことになります。
低炭水化物ダイエットが本当に問題視するべきなのは、食物繊維を含んだ「炭水化物」全体ではなくて、糖質なのです。
他にも紛らわしい言葉に、「糖質」と「糖類」があります。
これについては長くなるので、別の記事で紹介します。