糖尿病治療で重要な事は、いかにして食事から糖質を減らして血糖値をコントロールするかです。糖質を摂ればそれだけで血糖値は上昇し、血管を破壊して合併症を引き起こすことになります。
しかし糖尿病だからといって、甘いモノを一切食べないというのも実際は困難です。
そこで注目されているのが、ブドウ糖などの糖類に比べて血糖値を上げにくい「糖アルコール」です。これはキシリトールを始め、様々なものが存在しています。
ところが、インスリンの量が少なかったり効きが悪くなっている糖尿病患者の場合、糖アルコール類であっても血糖値の上昇が起こってしまいます。
たとえば、キシリトールは砂糖の半分程度の血糖値上昇を引き起こしてしまいます。キシリトールガムを噛んでいると、製品によっては危険なほど血糖値が上昇してしまうのはこのためです。
このように、ほとんどの糖アルコール類は糖尿病患者にとって必ずしも安全ではありません。
しかし、ただ一つだけ糖尿病であっても血糖値を上昇させない理想的な糖アルコールが存在します。
それがエリスリトールです。
エリスリトールは、メロンやブドウなどの果物にも含まれている天然の糖アルコールです。その他に、醤油や味噌などの発酵食品にも含まれています。
砂糖の6~8割程度の甘さがあり、しかも味が砂糖に近い自然な甘さなのが特徴です。
他の糖アルコールと違って腸から体内に吸収されるので、普通に食べる分には下痢を引き起こしにくく、身体に優しい物質だと言えます。
そして特筆すべきことに、体内に吸収されたエリスリトールは代謝されないので、ブドウ糖になることなく尿として排出されます。
つまり、エリスリトールは甘いのに血糖値を一切上げない理想的な物質なんです。
現在は、このエリスリトールを原料とした「血糖値を上げない甘味料」や、糖質カットスイーツなどが販売され、ネットで簡単に購入できるようになっています。
詳細はこちらの記事に書きました。
糖尿病でも甘いものが食べたいという人には、こういう製品をおすすめします。