毎日味噌汁を飲んでいる人も多いと思いますが、第57回日本糖尿病学会で興味深い研究成果が報告されたみたいです。
味噌汁を1日3杯以上飲んでいる人は、それ未満の人に比べて空腹時血糖値が低く、血中アディポネクチン値が高いことがわかったのだそうです。
アディポネクチンとは?
アディポネクチンというのは、まだ未解明な部分もある分泌タンパク質なのですが、インスリン受容体の感受性を上げたり、インスリン受容体を介さずに糖を取り込んだりする働きをすることが判明しています。
つまり、アディポネクチンは血糖値管理に直接影響を与えうるタンパク質なんです。
ですから、血中アディポネクチン値が減少すると2型糖尿病にかかる危険性が高まるというのも当然のことです。事実、このことは以前から別の研究で報告されていました。
そして1日3杯以上の味噌汁は、アディポネクチンの血中濃度を高めて、血糖値管理を手助けしてくれるというわけですね。
今回の研究の意義
実は、大豆食品が血中アディポネクチン値を上昇させること自体は以前から報告されていました。それが今回の研究によって、1日3杯の味噌汁程度でも有意な結果が出るということがわかったんですね。
ですから、重要なのは味噌汁を飲むことというよりも大豆食品を摂取することだと思います。
毎食の味噌汁だと塩分が気になるという人もいると思うので、そういう人は納豆や豆腐などの大豆食品を積極的に摂るようにすべきですね。
大豆は低糖質食品でもあるので、健康やダイエットのために糖質カットしている人は、積極的に摂取したいですね。
もちろん、糖尿病患者も血糖値管理に良い影響を与えてくれることが期待出来るだけに、大豆食品を積極的に摂りたいところです。
まとめ
今回の記事のポイントは以下の三点です。
- 血中アディポネクチン値が高いと血糖値管理に良い影響が出る
- 味噌汁を1日3杯飲むだけで効果がある
- 味噌汁以外の大豆食品でも同様の効果が出るのではないかと推測できる
最後のポイントは私の推測ですが、普通に考えてそれほど的外れではないだろうと思います。
私は豆腐や納豆を毎日食べるように心がけていますが、その習慣を今後も続けていこうと改めて思いました。
▼関連記事
【糖尿病でも食べられる低糖質の大豆麺】