糖尿病は血糖値のコントロールができなくなり血糖値が高いままになる病気です。高血糖状態が続くと血管障害が起こります。
この血管障害のうち、微小血管への障害が原因となって引き起こされる重大な合併症を「糖尿病三大合併症」と呼びます。一般的には糖尿病の発病後数年が経ってから発症することが多く、そのため「糖尿病慢性期合併症」とも呼ばれます。
以下の三つがそれに当たります。
・糖尿病性神経障害
・糖尿病性網膜症
・糖尿病性腎症
神経障害は手足の痺れや壊死、網膜症は視力低下や失明、腎症は人工透析しなければ死に至ります。
いずれも日常生活や生命に支障が出るほど重大な病気であり、食事療法や運動療法で血糖値コントロールを行う理由は、これらの合併症を予防するためだともいえます。
逆に、糖尿病であることに気づかずに過ごしていると、神経障害や網膜症の症状が出てくる可能性もあります。そうなっては大変なので、普段から節制した生活と早期発見のための定期的な健康診断は不可欠です。