最近患者数が増えていると言われる妊娠糖尿病ですが、以前書いたように主な原因は妊娠に寄るホルモンバランスの変化です。そのため、予防するのは中々難しいとも言えます。
(参考記事:妊娠糖尿病とは?その原因は?)
妊娠糖尿病の食事療法も血糖値を下げる必要があることはかわらないので、その基本は糖質制限食となります。
とはいえ、妊娠時には普段よりも栄養に気を使う必要があり、中々糖質の管理までは手が回らないという人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、食事内容を変えることなく簡単にできる血糖値管理の方法を紹介します。
野菜から先に食べる
この知識は食べる順番ダイエットとして一般にも広まりましたが、あらかじめ食物繊維の豊富なものを食べておくと、腸の中で食物繊維が膨張して糖質の取り込みを緩やかにしてくれます。
糖質の取り込みが緩やかになると、食後に急激に血糖値が上がるのを予防できるので、血管へのダメージが最小限になります。すると糖尿病性合併症の危険が下がるのです。
最初に野菜類を食べ、それから肉や魚などのタンパク質、そして最後に主食の炭水化物を食べるようにしましょう。
ゆっくりとよく噛んで食べる
ゆっくりとよく噛んで食べることで、血糖値の上昇を抑えることができます。
咀嚼回数が増えると、体内に血糖値の上昇を抑える「GLP-1」というホルモンが分泌されます。このホルモンの働きによって血糖値上昇が抑制され、合併症を予防することができます。
食事の際は決して早食いなどしないようにしましょう。
十分な睡眠をとる
あまり知られていませんが、睡眠不足は血糖値に悪い影響を与えます。
睡眠不足になると肥満を促進するホルモンが分泌されてしまいます。また、夜間に血糖値が下がらず高いままの状態になることもわかっています。
妊娠時にはしっかりと睡眠をとるようにしましょう。
まとめ
運動できない妊婦でもすぐに出来る簡単な糖尿病対策を紹介しました。
「食事の際には野菜からよく噛んで食べ、夜更かしせずしっかりと睡眠をとる」
まとめるとこれだけの簡単な内容です。
食事制限が難しくて続かないという人でも簡単に出来る内容なので、せめてこれくらいは続けて欲しいと思います。
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