ヘモグロビンA1c基準値のJDSとNGSPの違いと換算式は?

ヘモグロビンA1cを検査した場合、JDSとNGSPという2種類の数値が出てきます。

JDS値は日本糖尿病学会(The Japan Diabetes Society)で使用されてきたHbA1cの国内基準です。日本では長年にわたってこの基準が使用されてきたのですが、国際的には別の基準が一般的でした。

その国際標準の基準がNGSP値です。

これは「National Glycohemoglobin Standardization Program」の略称で、日本語にすれば「全米グリコヘモグロビン標準化プログラム」となります。このアメリカの基準が現在の国際標準なのです。

そこで日本糖尿病学会でも2012年4月よりNGSP値が導入されました。ただしJDS値も同時並行的に使用されており、われわれ素人の混乱のもととなっています。

大雑把な数値であれば、JDS値に0.4%を加えることでNGSP値になります(JDS値が5.0%~9.9%のとき)。

より正確なJDS値とNGSP値の換算式は下記の通りです。

NGSP値(%)=JDS値(%)×1.02+0.25

健康診断などでヘモグロビンA1cの数値が出た場合、それがどちらの値を使っているのか確かめ、適宜他の値に換算しておきましょう。

特に自分でネットの情報を調べる際には、JDS値でのアドバイスなのかNGSP値でのアドバイスなのかを押さえておかないと混乱のもとになります。