糖尿病の症状としてよく挙げられるのが「イライラする」「精神的に不安定になる」ということです。しかし、糖尿病特有の症状としてこれらの精神的不安定さが発生するわけではないようです。
父も普段より精神的に不安定になっているようでした。些細なことで感情をむき出しにして怒ったり、支離滅裂なことを言ったりして、周囲を大丈夫なのかと心配させています。そこで糖尿病に詳しい医師に相談したところ、前述のように、糖尿病自体の症状ではないということが判明したわけです。
しかし、イライラなどの症状は、現実に起こっています。すると、これはどのように考えればいいのでしょうか。
実は、このような不安定さは低血糖状態特有の行動なのだそうです。糖尿病の治療中にはインスリンの影響などでしばしば低血糖状態に陥ることがあります。
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したがって、低血糖状態でのイライラや異常な行動が散見されるようになるのだそうです。
また、糖尿病を患ってしまったというショックで精神的に不安定になることもあるそうです。自己嫌悪感だとか、将来への不安などが湧き出てくるようですね。
結局、こうした症状をケアするためには、家族の理解が第一だと思います。その上で、低血糖状態での言動は適度にスルーし、将来への不安などは一緒に闘病することで克服できると信じさせる。それが患者の家族としてとるべき態度のように思いました。