グリコアルブミン(GA)は直近1ヶ月から2週間程度の血糖値の状態を示す指標です。糖尿病の正式な診断基準ではありませんが、実際はかなりの相関関係があることがわかっています。
そしてグリコアルブミンの検査はヘモグロビンA1cの検査よりも手間がかからずコストも安価であることから、献血時の血液検査の測定項目にも含まれています。
おそらくわれわれがよく目にするGA値は献血時のものだとだと思います。この献血のときのグリコアルブミン値の判定ですが、下記のようになっています。
・15.6%未満=「標準値」
・15.6%以上、16.5%未満=「正常高値」
・16.5%以上、18.3%未満=「境界域」
・18.3%以上=「糖尿病域」
この「正常高値」というのは、GA値が比較的高めなので注意喚起するために設けられている区分です。「境界域」に該当する16.5%はヘモグロビンA1c(NGSP値)に換算すると約5.5%ですから、ほぼ「境界型糖尿病」と診断される分水嶺に相当します。
つまり、16.5%未満なら正常値だとみて良いです。
もちろん「正常高値」に入る人がやや高めであるのは事実なので、そういう人は少し生活習慣を改善してより安全な値まで下げた方がいいのは言うまでもありません。しかし糖尿病の基準値との換算で考えると、「正常高値」はあくまでも正常な範囲です。