最近は一般的になりつつある低糖質ダイエット。元々は糖尿病の糖質制限食に減量効果があったことで、ダイエット法として確立したものです。
糖質制限食は摂取カロリーを特に制限せず、普通の食欲の範囲に収まる人なら好きなものを食べて良いというダイエットの常識に反する減量方法ですが、にも関わらず多くのダイエット成功者を生み出しています。
実際に、摂取カロリーに関してはむしろ増えているのに、減量に成功している人すら多数存在するのです。
低糖質ダイエットで痩せる理由とは?
このような減量効果の理由は、低糖質の食事がインスリンの追加分泌量を抑えていることに原因があります。
インスリンは血液中の糖質を筋肉に取り込む作用をするホルモンです。そして筋肉取り込まれなかった糖質を、脂肪という形で蓄える働きをします。
要するに、インスリンによって糖質が脂肪になるわけです。
糖質の摂取量が多くなると、それに応じてインスリンが大量に分泌されます。すると、筋肉での消費量が変わらないならば、余剰分がそのまま脂肪として保存されることになり、太るのですね。
ですから、過剰な糖質をカットすれば、インスリンによって脂肪が増えることもないのです。
タンパク質や脂質は大丈夫
ここで重要なのは、食事でタンパク質や脂質を摂っても、それらは血糖値を急上昇させないということです。血糖値が上がらないということは、インスリンの追加分泌もないということ。
つまり、タンパク質や脂質は、糖質よりも太りにくい栄養素なのです。
低糖質ダイエットは、今まで摂っていた糖質をタンパク質や脂質などに変えるものですから、カロリーが同じでも糖質よりは太りにくいわけです。
まとめ
この記事では、低糖質ダイエットによる減量が効果的な理由について説明しました。
ポイントは三つです。
- 低糖質の食事はインスリンの分泌を抑える
- インスリンは糖質を脂肪に変えて蓄える
- タンパク質や脂質は糖質ほど血糖値を上げない
普通の人はしばしば高カロリーの脂質こそが肥満の原因だと考えています。しかし、肥満の直接の原因となるのはカロリーではなく糖質なんですね。
最近はこの知見が広まってきたおかげで、食品メーカーも低糖質の製品をどんどん開発するようになってきました。時代が糖質制限食に追い付いてきたなという印象ですね。