糖質制限食では1日の糖質摂取量はどのくらいが良いのか?

糖質制限食の定義(最低ライン)としては、バーンスタインの「1日の糖質摂取量を130g以下」というものがあります。でもこれは、あくまで最低ラインです。

では、平均的な糖尿病患者にとって最適な糖質摂取量はどのくらいなのでしょうか?

2つの糖質制限食

現在日本で行われている主要な糖質制限食には、糖質制限食に関する著書のある山田悟先生の「ゆるい糖質制限食」と、日本におけるパイオニアである江部康二先生の「スーパー糖質制限食」が存在します。

山田悟先生の「ゆるい糖質制限食」は、1食あたり20~40gの糖質をとって良いとしています。これはバーンスタインの定義を少し強めただけなので、食事療法の実践しやすさとしては抜群であり、一定の効果も望めますが、多くの糖尿病患者にとって食後高血糖を抑えるには不十分です。

江部康二先生の「スーパー糖質制限食」は、1食あたり10~20gの糖質が目安となっています。これは主食を食べない方法なので、この糖質は野菜や調味料などがほとんどです。主食を食べないことに抵抗感がある人もいそうですが、食後高血糖がほぼ抑えられるので効果としては最良です。

食後高血糖の抑制が重要

糖尿病患者の場合、合併症ともなれば生命の危機ですから、それを引き起こしかねない食後高血糖はできるだけ抑制したいところです。

この観点からは「スーパー糖質制限食」、すなわち1食あたり10~20gの糖質摂取量が最適だといえます。「緩い糖質制限食」では、多くの糖尿病患者の場合、食後の血糖値が危険域に入りやすいからです。

「スーパー糖質制限食」の継続性についても、主食さえ抜けば揚げ物も肉も魚も食べられるのですから、従来の食事制限と比較したら随分楽な食事療法ではないでしょうか。

スタンダード糖質制限食

とはいえ、仕事上の付き合いもあるでしょうし、昼食を外食せざるを得ない人も多いことから、江部康二先生は朝食か昼食どちらか1食だけ主食を食べてよいという「スタンダード糖質制限食」も提案されています。

これなら食後高血糖は1日1回だけで済むので、単純に考えて合併症のリスクは激減しています。

結論

糖尿病患者にとって最適な糖質摂取量は、1食あたり10~20gです。それが無理なら、1日1回だけは主食を取ることが次善策として許容できます。

とはいえ、これはあくまでも「平均的な」患者についての基準です。まだ症状が軽い段階の人や境界型の人なら、1食あたり20~40gでも食後高血糖を抑えられることも多々あります。

ちなみに私の父は1食だけ主食を食べる「スタンダード糖質制限食」を実践し、それで十分良好な血糖値を維持できています。

結局は、この2つのやり方を目安に、自分にあった方法を模索するのが一番だと思います。

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