糖尿病と健康診断

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糖尿病が発覚したのは、父が毎年職場で行われる健康診断を受けたときのことだそうです。健康診断の項目の中に血液検査があり、その結果父の血糖値の異常さが明らかとなりました。なんと、彼の血糖値は正常値の3倍近い値を示していたのだそうです。

正常な人の場合、空腹時の血糖値は110mg/dl以下だとされています。ところが、父の場合は、この値が300㎎/dlに迫るほどだったそうで、検査結果を知らせた医師からは「どうにかしないと命にかかわる」とまで脅されたようです。

もちろん、一度の検査で血糖値に異常があったからといって、すぐに糖尿病だと診断されるわけではありません。再検査の必要があるとして改めて血液検査と尿検査を行ったところ、はっきりと血糖値異常および尿糖が確認されたのだそうです。

尿糖とは、尿にブドウ糖が出てくる現象のことを言います。糖尿病の言葉はここから来ているのでしょう。

もちろん、尿糖自体が悪いのではありません。腎臓機能の兼ね合いから体質的に糖が出てくる人も居るのです。問題は、それが血糖値の高さを示す指標となっていた場合なのです。

通常のケースだと、尿糖が出てくるのは血糖値が160㎎/dl以上の人だといわれています。つまり、正常値の1.5倍以上の糖が血中にまぎれていることこそ、危惧すべき問題なのです。

このように、父は尿糖および血糖検査結果の両方から、糖尿病の疑いが強いと宣告されてしまったわけです。

この話を家族にしたとき、彼は憔悴したような表情を浮かべていました。彼にとって、よほどショッキングな出来事だったのでしょう。しかし、それは家族にとっても同様でした。

以後、我々は糖尿病と真摯に向き合っていく羽目になります。

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