2014年6月30日放送の「主治医が見つかる診療所」では、糖尿病に関する特集が組まれています。40代以上で増加傾向にある糖尿病の現状を説明し、中でも問題となっている健康診断では見つけられない糖尿病があることをわかりやすく説明するとのことです。
他にも糖尿病に関する話題や予防効果がある野菜といった情報をコンパクトにまとめているようです。
「健康診断で見つからないもうひとつの糖尿病」とは?
おそらく多くの人が気になっているのは、番組のタイトルにもなっている「健康診断で見つからないもうひとつの糖尿病」の正体でしょう。
これは、境界型糖尿病と呼ばれるもので、NHKの「ためしてガッテン」では、隠れ糖尿病などとも呼ばれていました。
そもそも糖尿病は、空腹時血糖値と食後血糖値のいずれかが基準値を超えていれば診断されます。
しかしその基準値には満たなくても、明らかに正常な人の範囲から逸脱した危険な状態(耐糖能異常)にあるグループがいます。それがいわゆる境界型糖尿病です。
(関連記事:糖尿病の診断基準とは?)
境界型糖尿病は、空腹時血糖値に問題があるグループと、食後血糖値に問題があるグループ、両方に問題があるグループの3通りがあります。
なぜ健康診断で境界型糖尿病を見つけられないのか?
厳密に言えば、健康診断でも見つからないのは、境界型糖尿病の中でも食後血糖値だけに問題があるグループです。
なぜなら、健康診断は空腹時血糖値しか測定しないので、食後血糖値だけに問題があるグループを検出できないからです。
そして、食後高血糖を起こしている境界型糖尿病グループの方が、空腹時血糖値が高いグループよりも死亡率が高くなると多くの研究が報告しています。
要するに、死亡率が高くて危険なグループを、現在の健康診断では捕捉できていないのです。
(関連記事:食後高血糖(かくれ糖尿病)とは?合併症との関係は?)
危険な食後高血糖を予防する方法とは?
このように危険な境界型糖尿病を予防する方法としては、適度な運動と低糖質の食品を摂るようにすることが鉄板です。
その他に番組では、「アディポネクチン」に着目していました。
アディポネクチンは、インスリンを介さずにGLUT4を細胞膜の表面に移動させる作用があります。GLUT4は血糖を取り込むためのものですから、これによって血糖値が下がるのです。
そしてアディポネクチンを増やす物質として紹介されたのが、青魚に含まれているDHAやEPAです。
とはいえ、必要な量のDHAとEPAを青魚で摂取するのは現実的に無理です。
そこで人気なのがサプリメントです。
調べた中で一番値段とDHA&EPA含有量のコスパが高かったのはこちらでした。
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血糖値が気になってる人は試してみる価値がありそうですね。