糖尿病予防や運動療法の場面では、全身を使った有酸素運動が効果的だと言われていますが、そのためには1日30分以上の運動が必要だとされてきました。
しかし、現代人にとって毎日それだけの運動時間を確保するなど容易なことではありません。
そこで注目されているのが「高強度運動」による糖尿病予防効果です。
高強度運動の具体例
高強度運動とは、読んで字のごとく負荷の強い激しい運動のことです。
たとえば、実際に成果が報告されている運動として「全力のダッシュ」があります。
最近のイギリスでの研究によれば、週に2日、全力で走るだけで糖尿病のリスクが低減されるのだそうです。そして、全力ダッシュの走行距離は長いほうが良いといわれています。
この研究が正しいのなら、短時間で効率よく糖尿病予防ができることになりますね。時間のない現代人にはありがたいことです。
有酸素運動との組み合わせが大切
もともと糖尿病の運動療法でも、筋肉量を増加させる高強度運動は、有酸素運動と組み合わせて行うことが推奨されています。筋肉量が増えれば、それだけで運動時に筋肉に取り込まれる糖分も増えるので、血糖値管理が容易になるからです。
高強度運動が予防にもなるというのは、そういうメカニズムとも関係があるのかもしれません。
ちなみに、2日間のダッシュすら面倒だと思う人には、こんなシンプルな予防法もあります。
運動以外に、食事に気をつけるだけでも糖尿病のリスクを減らせることがわかっています。
こうした情報を活用して、健康な生活を送りたいものですね。
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