糖尿病になると食事制限を行う必要があるので、それまでの食生活を変える必要があります。
ある人は食べ過ぎによる肥満が原因として、体重を落とすような食事をする必要があるかもしれません。
またある人は、ごはんやパンといった主食を摂り過ぎていることが原因として、炭水化物(糖質)を制限するように指導されるかもしれません。
これまでおやつを食べてきた人は、そういった間食の回数を減らすよう指導されるかもしれません。
いずれにせよ共通しているのは、これまで意識せずに食べてきたものを、今後は食べられなくなるということです。従来の習慣を変更して、意識的に食べないように努力しなければならないのです。
何か新しい習慣を身につけようとしたことがある人なら想像できると思いますが、これには強い意志の力が必要ですし、かなりのストレスになります。
「ストレスなんて気分の問題だ」などとうそぶいていると、過度のストレスで身体に悪影響が出ることもあります。
イライラしたり、他人にあたったりする人もいるようです。
こうした結果、食事療法が続かない人もたくさんいます。
そんなときに頼りになるのがチューイングガムです。
チューイングガムは何度も咀嚼することで食事をしているかのような満足感が得られますし、ガムを噛むことによってストレス解消にもなります。まさに一挙両得の解決方法なのです。
さらに言えば、食べ物をよく噛むだけで血糖値は下がります。
⇒ 咀嚼と血糖値の関係:食事で噛む回数が多いほど糖尿病になりにくい?
しかし糖尿病の人がガムを噛んで良いのか疑問に思われるかもしれません。ガムを噛めば甘さを感じるし、糖質が含まれているように思われるので、この疑問はもっともです。
結論から言えば、これは体質にもよりますが、ごく少量なら問題ないです。
ただし、どんなチューイングガムでも良いというわけではありません。実は血糖値が上昇しやすいガムと、上昇しにくいガムがあるのです。血糖値を上昇させにくいガムを毎日少量ずつなら、ガムを噛んでも大丈夫です。
そこでどんなガムなら血糖値を上昇させにくいのかについて、これから紹介していきます。