ヘモグロビンA1c基準値の国際標準化とは?

日本において、ヘモグロビンA1c検査には現在2種類の基準が存在しています。

一つは日本糖尿病学会(JDS)によって採用されていた基準であり、もう一つはアメリカで用いられ現在では国際的にも使用されているNGSPという基準です。

日本国内では長年に渡ってJDSの基準が採用されてきましたが、2012年になってついに国際標準化を意識してNGSPの導入が決定されました。

現在では臨床検査において、主にNGSPが使用されています。

ところが国内からJDS基準がなくなったかというと、そうではありません。

実は特定健診・特定保健指導においてはいまだにJDSが継続して使用されているのです。

このため私たちがヘモグロビンA1cの値を知らされた場合、それがJDS基準なのかNGSP基準なのかに注意する必要があります。