食べる順番で血糖値管理!糖尿病患者が野菜を先に食べるべき理由とは?

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最近の若い女性の間では、食べる順番の違いが美容や健康に影響を与えるという事実の認知度が高まっているようです。これは少し前に「食べる順番ダイエット」が流行した影響かもしれません。

食物繊維の効果

では、食べる順番を変えることにどんな意味があるのでしょうか?

実は、食べる順番を変えて野菜を先に食べるだけで、血糖値の上昇が緩やかになることがわかっています。

これは野菜に含まれている食物繊維の働きによるものです。

食物繊維は栄養素の吸収を遅らせる効果があるので、糖質の吸収が緩やかになり、急激な食後高血糖を予防できるのです。

食後高血糖は糖尿病合併症のリスクを急増させる主要な要因ですから、これを防ぐことは健康維持に極めて重要なことです。

咀嚼回数の影響

また、とりわけ生の野菜は歯ごたえがあるので咀嚼回数が多くなります。咀嚼回数が多くなると、満足感や満腹感を得やすくするだけでなく、GLP-1というホルモンの働きでインスリン分泌が促進される効果があります。

これについてはこちらの記事で詳しく書きました。

咀嚼と血糖値の関係:食事で噛む回数が多いほど糖尿病になりにくい?

まとめ

野菜を先に食べることは、糖尿病患者にとって次のようなメリットが有ります。

  1. 食物繊維によって血糖値上昇が緩やかになる
  2. 咀嚼回数が増えるので血糖値が上がりにくくなる

こんな単純なことなのに、一定の効果が期待できるのです。この習慣を身につけない理由はありません。

血糖値管理のためにも、ぜひ食べる順番を気にしてみてください。