(前回記事;糖尿病患者の低血糖に要注意!その原因は意外なところに?)
前回のエントリーでは、糖尿病患者が陥りやすい「低血糖」とその原因について紹介しました。
糖尿病患者が低血糖になる主な原因はインスリンや内服薬の服用量や服用状況に問題があるケースがほとんどです。
私の父も低血糖による症状が出たりしましたが、彼の場合は極端な運動と糖質を排除した食事の他にインスリンまで飲んでいたからですね(もっとも、それでも症状は軽いものにとどまっていたので、元々の血糖値がそれだけ高かったということなのですが)。
さて、低血糖状態になると手の震え、動悸、目眩、脱力感、発汗などの症状が出てきますが、このあたりならまだ軽い症状です。極端な低血糖状態になると意識を失い昏睡状態になることがあります。
これを低血糖昏睡といいます。この昏睡状態が長く続くと死亡する危険性もあります。脳に障害が残るケースもあるようです。
恐ろしいことに、糖尿病患者が昏睡状態になるケースは、この低血糖昏睡の他に、高血糖による昏睡(糖尿病性昏睡)があり、知識のない人にはどちらが原因で昏睡状態になったのかわからないことです。原因が全く逆なので、下手なことをすると症状がより重くなる可能性もあります。
家族に糖尿病患者がいる方は、ぜひ低血糖による症状と高血糖による症状の違いを覚えておいてください。