糖尿病の一種に「B型インスリン抵抗症」と呼ばれるものがあります。B型インスリン抵抗症は、インスリン受容体異常とも呼ばれる病気です。その名の通り、インスリン受容体が、インスリンに対する抵抗性を備えてしまい、うまく結合できなくなってしまうのです。
インスリンが血糖値のコントロールに大きく作用していることは、このブログでもいくつかのエントリーにて書いてあります。それが受容体と結びつかず、正常に作用しなくなるのですから、血糖値に異常が出るのは容易に想像が付きますよね。
具体的には、インスリンに抗体が出来ているときと、抗体が消えているときの2パターンを交互に繰り返してしまう病気のようです。
これがどういうことかと言いますと、抗体が出来ているときにはインスリンが作用しないため、血糖値が上昇します。高血糖状態ですね。
それだけなら普通の糖尿病と変わらないのですが、この病気の場合には、抗体が消えるなどして血糖値が急激に下がる期間があるのです。その期間中は逆に、低血糖状態に悩まされることになります。
この周期が数日サイクルで訪れるというのですから、血管の方はたまったものではありません。
これにかかる患者は数万人に一人と言われていますが、通常の糖尿病の治療法はほとんど効果がない、恐ろしい病気でした。
しかし、先日、この病気を根本的に治療しうる画期的なデータが発表されたようです。
これについては、次回のエントリーにて。