糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性網膜症は、10年以内に患者の50%が発症するとも言われる厄介な病気です。網膜剥離や失明の可能性もある恐ろしい病気なので、これを回避するためにも血糖値コントロールが必須とされています。
ところがこれを予防し、さらには治療までできる可能性を示す研究が出てきました。
レスベラトロールと糖尿病性網膜症
鍵となるのはレスベラトロールです。
レスベラトロールは、赤ワインなどに含まれているポリフェノールの一種で、日本でも長寿遺伝子を活性化させる物質として話題になったことがあります。
この物質には強力な抗炎症作用があり、この作用によって糖尿病網膜症を抑制しうることがわかったのです。
抗酸化物質と糖尿病
以前このブログでも紹介したように、レスベラトロールには2型糖尿病患者のインスリン感受性を改善する効果も報告されています。
⇒ 【レスベラトロールが糖尿病患者のインスリン感受性を改善!?】
実はレスベラトロール以外にも、多くの抗酸化物質について糖尿病の予防や症状改善にポジティブな効果が報告されています。
これは糖尿病の発症や重症化に炎症が関与していることと関係がありそうですね。
炎症と糖尿病の関係については、こちらの記事を御覧ください。
⇒ 【炎症が糖尿病の原因?肥満でインスリン抵抗性が増す理由とは?】
私はレスベラトロールが話題になった頃に、アンチエイジング目当てでサプリを購入して飲んでみました。継続することはしませんでしたが、生活習慣病の予防という観点からも意外と効果的だったのかもしれませんね。
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