ES細胞からβ細胞作成に成功!成人糖尿病患者のインスリン不足解消へ?

最近何かと話題になることが多い多能性幹細胞の糖尿病への応用で、着実に研究成果が蓄積されているようです。

4月28日にネイチャーに発表されたところによれば、成人糖尿病患者の遺伝子を利用した胚性幹細胞(ES細胞)を作成し、それをβ細胞に変えることにアメリカとイスラエルの研究チームが成功したそうです。

β細胞はインスリンを分泌する細胞であり、これが不足すると血糖値が上昇して糖尿病となります。それを作成できたということで、糖尿病治療にとって大きな一歩かもしれませんね。

もっとも方法的には以前から知られている手法みたいなので、重要なのは実際に成人の糖尿病患者から疾患治療目的で細胞を採取し、それでES細胞を作成する段階まで研究が来たことなんでしょう。

この研究によって、患者自身のβ細胞を使った糖尿病治療が可能になる時代へと一歩近づいたようです。科学の進歩に夢が広がりますね。

とはいえ課題もまだまだ多いようです。

せっかく患者の細胞から作成したβ細胞ですが、免疫系が反応して攻撃しまうということで、まだ細胞置換療法は不可能みたいです。免疫系の攻撃を抑える方法についてはまだ見つかっていないとのこと。

多能性幹細胞の再生医療への応用が期待されている理由の一つが、まさに拒絶反応を抑えることにあるので、重要な点ではまだ課題が残っているということです。

まだまだ先は長そうですが、私が子供の頃には考えられなかったこの分野の急速な発展を見ていると、案外近い将来実現するのではないかと楽観視してしまいます。

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